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日本開発工学会 第9回研究発表大会にて「イノベーション創出を目的とした Arts-based learning の実践」を発表しました

 

 

2026年6月28日(日)に芝浦工業大学豊洲キャンパスで開催された日本開発工学会 第9回研究発表大会において、弊社代表・長谷川が研究発表を行いましたのでお知らせいたします。

 

発表タイトル

「イノベーション創出を目的とした Arts-based learning の実践」 (Arts-Based Learning for Radical Innovation)

 

発表の概要

VUCAの時代において、過去データに基づく論理的・分析的アプローチだけでは非連続なラディカル・イノベーションの創出に限界があります。本発表では、アート・ベースド・ラーニング(ABL)を活用した独自の5ステップ・プログラムを提示し、その実践成果を報告しました。

 

ビジネス現場へのABL導入には「実務との乖離による抵抗感」「定量的エビデンスの不足」「単発介入による持続性の欠如」「アートの矮小化」という4つの構造的課題が指摘されています。本発表では特に第一の課題——ビジネスパーソンが「実務に関係のない余興」と感じてしまう抵抗感——に正面から取り組みました。

 

その解決策が「迂回と翻訳(Detour and Translation)」という発想です。実務との乖離を「無くす」のではなく、あえて「極限まで乖離させ(迂回)」、そのうえで「新規事業プランへと接続する」プログラム設計により、アート制作を”余興”ではなくイノベーション創出の直接的な手段として機能させます。イノベーション創出の初期段階において、「実現可能性」や「収益性」といったビジネスの制約をあえて排除し、現代アート制作というプロセスを経由することで、論理的思考では到達し得ない斬新な新規事業プランを生み出す——その認知的メカニズムと有効性を示しました。

 

青山学院大学大学院MBAプログラム等での4年間にわたる継続的実践を通じ、「アート作品の飛躍度」と「事業プランの革新性」の間に統計的に有意な正の相関(相関係数0.54、p値=0.0019)が確認されました。また参加者からは「論理的思考以外の思考が、新規事業の創出に役立つことを理解できた」「人生の転換点となった」といった声が寄せられ、マインドセットの根本的な変容が示されました。

 

本研究は、従来の直線的なイノベーション・モデルに代わる「制約の遅延評価(Deferred Evaluation of Constraints)」モデルを提唱するものです。一見遠回りに見えるアートという「迂回」こそが、ラディカル・イノベーションへの最短経路であることを実証しました。

 

なお、本研究で創出された事業プランの一部については、株式会社商工組合中央金庫での「アート思考」研修への展開など、社会実装に向けた動きも始まっています(art NIKKEI報道)。

 

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